会計検査院による令和4年度決算検査報告の本文が公表されたって本当ですか?
一般
本当です。
会計検査院は、国の収入支出の決算を検査し、令和4年度決算検査報告を作成し、令和5年11月7日、これを内閣に送付しました。
この検査報告には、4年度の歳入歳出決算、政府関係機関の収入支出決算などについて、会計検査院が令和5年次中に実施した会計検査の結果が収録されています。

会計検査院による検査報告の内容は日本の歳入・歳出について独立した立場からの意見を表明したのもので、日本の財政を語る上で非常に示唆に富む内容の報告となっております。
財務省の項目において以下のようなものがありましたので紹介します。
退職手当等の支払を受けた居住者が所得税の確定申告を行う場合に退職所得の金額を 加算した合計所得金額に応じて基礎控除等が適正に適用されているかについて、源泉 徴収票データを活用した具体的な申告審理の事務処理手続を定めるなどして、的確な 確認を行うなどするよう改善させたもの
基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除及び住宅借入金等特別控除については、申告者本人の合計所得金によって適用の可否が決まります。特に退職所得があった年は、給与所得等の通常所得に加え退職所得を加算して合計所得金額を算定することになります。このため、法人等の役員が退職所得を得た年において、合計所得金額が所定の金額を超えた場合には上記の各種控除が使えなくなります。
会計検査院の令和2年・3年分の調査において、各種控除の不適切な控除により所得税等の額が計5億3380万余円の申告漏れが見込まれたとのことです。
まつののまとめ
これらの申告漏れについては順次税務署からのお尋ね等で修正申告を求められることになると考えられます。
会計事務所における実務においても注意が必要な点になります。
会計検査院は、国の収入支出の決算を検査し、令和4年度決算検査報告を作成し、令和5年11月7日、これを内閣に送付しました。
この検査報告には、4年度の歳入歳出決算、政府関係機関の収入支出決算などについて、会計検査院が令和5年次中に実施した会計検査の結果が収録されています。

会計検査院による検査報告の内容は日本の歳入・歳出について独立した立場からの意見を表明したのもので、日本の財政を語る上で非常に示唆に富む内容の報告となっております。
財務省の項目において以下のようなものがありましたので紹介します。
退職手当等の支払を受けた居住者が所得税の確定申告を行う場合に退職所得の金額を 加算した合計所得金額に応じて基礎控除等が適正に適用されているかについて、源泉 徴収票データを活用した具体的な申告審理の事務処理手続を定めるなどして、的確な 確認を行うなどするよう改善させたもの
基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除及び住宅借入金等特別控除については、申告者本人の合計所得金によって適用の可否が決まります。特に退職所得があった年は、給与所得等の通常所得に加え退職所得を加算して合計所得金額を算定することになります。このため、法人等の役員が退職所得を得た年において、合計所得金額が所定の金額を超えた場合には上記の各種控除が使えなくなります。
会計検査院の令和2年・3年分の調査において、各種控除の不適切な控除により所得税等の額が計5億3380万余円の申告漏れが見込まれたとのことです。
まつののまとめ
これらの申告漏れについては順次税務署からのお尋ね等で修正申告を求められることになると考えられます。
会計事務所における実務においても注意が必要な点になります。